ダイビング中に酸素が・・・

男が一番カッコよく見える行動って、
やっぱり女の子を助けに行く時ですよね!
よくあるのが、悪の組織に女の子がさらわれてしまい、
それを救うために男が悪の組織に立ち向かうという行動です。
まぁ、現実社会では、そんなことがあったら、すぐ警察ですけど。
もっと現実的なのは、
暴漢に襲われている女の子を助けたり、
災害の中1人暮らしで困っている女の子の元へ駆けつけてあげたり、
道端で財布をなくした女の子を助けてあげたり、
このあたりだと思います。
やっぱり頼りになる男性は本当にカッコイイです。
女の子は守ってもらいたいと思っているものなので、
こんなことができればすごく尊敬されます。
チャンスはなかなか訪れないものですが、
それだけ効果はあります。
そういう企画をやってみたいなぁ~とずっと考えていました。
そんな中僕にもチャンスがやってきました。
会社の仲間でハワイに社員旅行に行くことになりました。
僕が描いたストーリーはこうです。
溺れている女の子を海猿のごとく一目散に泳いで駆けつき、
その女の子を助けてあげるということです。
僕は実際に泳ぎには自信があります。
特に選手に選ばれた訳でも、水泳部に所属していたわけでもありませんが、
なぜか自信はありました。
そのため、あとはシュチュエーションだけです。
ダイビングをすると言っていたので、
誰かがタイミングよく「酸素が・・・。」みたいな事態になれば、
海猿岡野が救出しに向かいます。
最悪、溺れていなくても疑わしかったら、
海猿岡野が出動しようと思っていました。
「あ、溺れていると思って、必死に泳いできた・・・。」
なんて言えばカッコイイですよね?
ハワイは4泊です。
ダイビングをするのは最後の日でしたが、
その間も普通にビーチで泳いだりするので、
誰か溺れたりしないか、海猿岡野は監視の目を光らせていました。
2泊目も海で遊んでいると、
K君がサンゴで軽く足を切ってしまいました。
(サンゴって実はすごく硬いのです。)
いいんです、あんなのは。
K君だったし、ただのかすり傷だったので、
海猿岡野は出動しませんでした。
当のK君は「イテテ・・・」とバカみたいな顔をして言っていましたが、
同じ部屋だったけど、放っておきました。
K君「岡野さんもサンゴには気をつけた方が良いですよ!」
岡野「・・・・。」
そして3泊目、事件は起こりました、
この日はちょっと遠くの海まで船で行って遊んでいました。
そこはいつも行くビーチとは異なり、少し深めでした。
そんな中、会社のシステムの女の子が溺れたのです。
正確にいうと、足を持っていかれてバランスを崩して、
倒れてしまったそうです。
それを遠くで見ていた海猿岡野はすぐに出動しました。
必死に泳いで駆けつけました。
そんな中、足に激痛が走りました。
サンゴで足を切ってしまったのです。
必死にバタ足をしていた分、衝撃は恐らくK君以上でした。
海猿岡野、ここで救出を断念しました。
ふと女の子の方を見ると、周りの人が気遣ってくれて、
「大丈夫??」
「なんか、足持ってかれただけ。アハハ」
なんて周りの人と楽しそうに言っていました。
海猿岡野は女の子を救えないどころが、
K君の二の舞になってしまいました。
海でのかすり傷は地味に痛いです。
その夜、K君に
「だから言ったじゃないですか~!!」
なんて言われてしまいました。
ちなみに最終日のダイビングは、
プロのダイバーの下で、
安全に楽しく行うことができました。